FTP予約アップロードツール「FTPRash」を試してみました

アップロード時間を予約できるFTPツールに「FTPRash」というフリーソフトがあります。
FTPを使った予約投稿ならぬ予約更新ですね。

日々業務にあたっていると、日時指定でWebページの更新をしたいという場面に直面することがあります。
ちょうど打合せで時間が取れなかったり、他の作業と重なったりして作業を前倒しにしたり、後に回したりということがありますが、そういった場面で役立ちそうなソフトだなと思います。

仕様

対応プロトコル

FTP/FTPS/TFTP/SFTP

SFTP対応ですので、楽天のnomai-item.csvの更新も可能です。

製作者について

Wing FTP Server

サーバー周りのソフトウェアはあまり詳しくないのですが、2004年頃からサーバー周りのソフトウェアの開発をしている英語圏の企業のようです。
FTPRashは2020年にリリースされ、2024年現在でもバグ修正など定期的な更新が続いているソフトのようです。

公式Webページは、英語・ドイツ語・中国語に対応しています。
日本語化はブラウザの翻訳機能頼みになりますが、ヘルプページなどは充実していました。

独特な配置

一般的なFTPツール(FFFTPやFileZira)は左にローカル、右にサーバーという配置ですが
FTPRashは右にローカル、左にサーバーという配置になっています。

実際に使ってみました

楽天のnomal-item.csvの更新作業で実際に試してみました。
今回はテストもかねてでしたので簡易接続を使っています。
(2024年10月のテスト時の画像になります)

作業がしやすいように、Tools>Languages>Japanese で言語を日本語に変更しておきます。

FTP>簡易接続ダイアログを開きます

接続先情報を登録します。
※uploade.rakuten.ne.jpはsftp接続のため、ポート22を設定しています。
【注意】楽天の仕様変更に伴い接続に必要な情報が変わることがあります。こちらの設定画像はあくまで接続例です。

  1. アップロードファイルを右側のローカルディレクトリに準備します
  2. 左側のサーバー側のアップロード先のディレクトリを開きます
  3. アップロードファイルの上で右クリック>「選択した内容を行列に追加」をクリックします

追加された予定の上で右クリック>行列をタスクにスケジュールを選択します

  1. 名前を設定します
  2. タスクスケジュールを決定します。今回は1回を選択しています。
  3. 開始タイムにアップロード時刻を設定します
  4. タイムスケジュールにアップロード日を設定します
  5. 設定ができたらOKをクリックします

予約設定が完了するとフィールドから行が消えます

予約設定が完了するとフィールドから行が消えます

時間が来ると自動的にアップロードされました。

簡易接続で使用しましたが、ツール>サイトマネージャ を使って、普段つかっているFTPツールと同じように、接続先を設定して保存しておくことも可能です。

アプリの入手

Wing FTP Server
https://www.wftpserver.com/download.htm#ftprush

Vector「FTP Rush」ダウンロードサイト:
https://www.vector.co.jp/soft/winnt/net/se501132.html

感想

いくつか残念な点がありましたので上げておきます。

  • ログが文字化け
  • 公式HPの言語対応が英語・ドイツ語・中国語
  • サイトマネージャーに既に登録されている接続先がある(削除可能)
  • アプリを終了したりPCの電源が落ちてると予約更新しない

実際に使用していくとなると、アップロードした後の確認をいつするかという課題が残りますが、更新作業の日時をコントロールしたいという目的は達成できるのではないかと思います。